葛飾区にある相撲部屋といえば、東関部屋が有名です。しかし、2020年秋には新たに九重部屋が葛飾区に移転することが決まり、軽子見学や力士との地域活動なのでますます地域が活性化されることが期待されています。
そこで、従来から葛飾区で活躍する東関部屋と、新しく葛飾区内で活動を始める九重部屋についてご紹介します。
葛飾区に移転する九重部屋とは?
14代目九重親方(元大関・千代大海)で有名な九重部屋ですが、すでに多くの幕内力士が在籍しており、毎年多くの新弟子が迎え入れられていることでも有名です。
日本相撲協会所属の相撲部屋では高砂一門に属しており、もともとは昭和43年に千代の山によりできた部屋で、大関在位65場所という大相撲の歴史の中でも歴代1位タイの記録を持っています。
三段目に昇段すれば師匠の四股名に由来した「千代の」という冠をもらうことも特徴といえるでしょう。
以前から葛飾区と九重部屋は交流があった
葛飾区への相撲部屋誘致は東関部屋に続く2例目ですが、葛飾区は50年に渡り、奥戸1丁目の区有地約510㎡を九重部屋に対し有償で貸し出すこととなります。
国技館のある両国までの交通アクセスも良好だったことも移転のきっかけになったのかもしれませんが、先代親方である元横綱・千代の富士が葛飾区内の祭りや餅つきなどに訪れたこともあるなど、九重部屋と葛飾区は以前から交流があったようで地元町内会も歓迎しているようです。
すでに葛飾区で活動している東関部屋
東関という名跡の由来は、「ひがしのせき」という意味からとされており、初代の頃には「あずまがせき」とも呼ばれたようです。
番付では「東ヶ関」と「ヶ」の字が入れられていましたが年寄名跡なので、過去にさかのぼっても「東関」という四股名の力士は存在しません。
親方と力士たちの年齢が近いことから、互いが理解しあえるコミュニケーションで信頼関係を築けている部屋であることが特徴のようです。
感謝や思いやりの心を忘れないという精神のもとで
親方は「ONE FOR ALL ALL FOR ONE」という言葉通り、ひとりはみんなの為に、みんなはひとりの為にという精神のもと、力士の思いやりや感謝の心を養いながら稽古を行っています。
東関部屋は中学卒業で入門した場合でも、高校卒業資格を取得できる環境が整備されているので、若い力士が入門を希望しやすいことが特徴です。
所在:東京都葛飾区柴又2-10-13
電話番号:03-5876-5713